ぐるぐるまわっているわたし
わたしは結構周りから、自分を持ってるねって言われるタイプの人間。
これが好き。だからやる。とかはっきりしてて
はっきりした趣味があって
でも、本当はわたしはいつだってふらふらしている。わたしから見たわたしはいつだってふらふらしている。
だから、いつも、アイデンティティを見つけようとしてあがいてってことを繰り返してきた。
今はたくさんのわたしを支える軸があってわたしはその中をぐるぐる巡っている感じ
わたしを軸があると判断する人はそれのどこかにつかまっているわたしを見ている。
それが強いことなのはわかってるけど、わたしはいつもたくさんあるがゆえに、それらがなくなってしまうこと
どれかが倒れる痛みに常に怯えている。
病院に入って、わたしの周りにあったすべてのものがなくなったあの時をわたしは鮮明に覚えていて、恐怖している。
本当に、すべて。
家族にいたるまで。
ほんの少しの生活用品と病気のわたし
たった1人の病室で天井のねじを数えるだけの一日。
携帯もテレビも本もない
いつだってあそこまで転がり落ちる可能性をはらんで毎日生きている。
こわくてこわくてたまらないよ。
自分が思っていたよりずっとわたしはこわがりだった。
持っている軸が揺らぐ、というよりさっぱり周りから離れてしまった痛みを覚えているから、いつだって、また同じようになることを恐れている。
だから、ひとつの軸にぎゅっとつかまるのがこわい。
それが倒れた時のこと、その間に他のがなくなっていることがこわい。
そんなわけでわたしはいつもぐるぐるしている。それだけ。
別に悪いことじゃないと今なら思える。
そんなわたしもわたし。
こわいのだけは、どうにもならないけど。