主婦の思考のたれながし

23歳の専業主婦です。言葉が溢れた時にここに吐き出します。

クリエイティブすぎて困ってます。

 

わたしが破壊したしゃもじホルダーをピンバイス(特殊な工具)で修理しようとするような彼なので、普段からやたらとクリエイティブ精神に満ち溢れている。

 

 

実際に、彼は数々の野菜はもちろんのこと米の栽培にまで手を出している。

味噌も味噌玉から製造しているらしいし

 

繊維から糸をつくるからと、木の枝を玄関に置いていたこともあった。

 

 

煮物を作るのにみりんがないと言ったら、

 

「みりんなぁ…頑張れば作れると思うんだよなぁ」

 

と頭をひねっていた。

 

 

………ツッコミどころが多すぎるので今回はあえてつっこまない。

 

 

やたら嬉しそうに帰ってきたな、と思ったら、粉からこんにゃくを作れるキットを買ってきたのだという。

 

 

おっかなびっくりわたしもこんにゃくの製造に協力したのだが、

初期状態のこんにゃくが金魚のエサの匂いしかしないので、慄いていた。

 

金魚のエサの匂いからこんにゃくの匂いに変わった時はちょっと感動した。先人の知恵というのはすごい。

 

そうしてわたしたちはこんにゃくを作り上げた。

 

こんにゃくはおでんで食べるのが最高なので、味噌だれも作ってこんにゃくをおいしく食べた。

 

 

手作りのこんにゃく、最高。

 

 

最近私たちが一番エキサイトした話題は、

なかなかフィットする足袋がないから作ろうか→足袋作れるなら帯とか余裕で作れそう→てか、着物作れば安上がりでは→とりあえず、帯と足袋作ってみんべぇ

 

ということになって、実際にユザワヤに布を買いに行った。

 

縫い物はわたしの専門分野なので滾って布を選んでいたら、彼が言い放った。

 

 

「布もさ、織れたら最高だよね。」

 

 

は????そこから?そこからやるの?

やばい、レベルが違った…

 

「機織り機どうやって入手するかは問題だけど、最悪作ればいいよね。」

 

 

うん????

いや、ど正論なんだけどね?

 

 

わかるよ?言いたいことはわかる。

わかるけど、一体わたしたちが何を目指しているのかがわからなくなってきたよ、パトラッシュ……

 

 

布を織るのはおもしろそうだから機織り機でもなんでも作ればいいと思うけど、そうなると彼は綿花を栽培してそこから糸を紡ぎだしそう………

 

 

彼のそういうところ、おもしろいと思うし、わたしもノリノリで型紙ポチったり、機織り機の入手方法を考えたりしているのだけど、

わたしたちは一体どこに向かっているのだろう……パトラッシュ………

 

 

とりあえず、はちゃめちゃにクリエイティブな彼と暮らしていると常識がぶち壊されるのでとても楽しい。

 

 

 

年末年始、実家のミシンで帯を縫うつもりでいるので相当クリエイティブ菌がうつってきているな、とは思う。

たまに本当に魔法が使えるようだ

 

魔法使い(童貞)であった彼なのだけれど、たまに本当に魔法が使える時があるのをわたしは知っている。

 

 

彼が、わたしが疲れている時や緊張して凝り固まっている時を見抜いて、かける呪文がある。

 

「うずらさん、今日銭湯行こうか。」

 

 

こう言って彼はわたしを銭湯に連れ出してくれる。

 

 

2人で銭湯に行って、出る時間を決めて、意外と長風呂な彼を待ちながら、熱いお湯に浸かってみたりぬるいお湯に浸かってみたりしていると

不思議と気持ちが楽になってくる。

 

 

なんか、まあ、今日もいい一日だったかもしれないと思えてくる。

 

 

 

不思議なことに、

疲れたとか、落ち込んでるとか

一言も言わなくても、彼にはなんとなくわかるらしい。

 

そして、どうしたら元気になるのかわかるらしい。

 

 

わたしは、銭湯とか温泉とかお風呂が好きだ。

知らない人でも知ってる人でもいいから、人と一緒にお風呂に入るのが好きなのである。

 

 

そんな話をした覚えはないけど、毎日、「一緒にお風呂に入ろう!」

ってせがんでいるからバレたのかな

 

 

こんなこともあった。

具合が悪くて何も食べられないでいるわたしに、彼がりんごをむいてくれた。

 

一口だけかじってまた横になると、今度は焼きりんごにして持ってきてくれた。

 

 

焼きりんごは柔らかいので食べられた。

 

 

わたしは具合が悪いときはいつもりんごを食べる。

擦ったり、煮たり、焼いたり、食べやすくして

 

 

そんな話をした覚えはないのにどうして彼にはわかるのだろう。

 

 

たまにそういうことがある。

 

わたしは彼はやはり魔法が使えるらしいと思っている。

 

 

それか、実はエスパーで心の声が聞こえるのかもしれない。

 

 

 

 

 

(…あなたのこころに、直接呼びかけています……….、松屋牛めしを……買うのです………並盛りで………)

 

ってやれば、LINEという文明の利器の力を借りなくても、松屋牛めしを買ってきてもらえるんだろうか?

今度、試してみよう。

 

わたしががさつすぎて悲劇が起きた

わたしはけっこう大胆不敵な性格をしているので、それにともなってけっこうにがさつである。

 

先日、そのがさつさ故に事件を起こした。

 

 

ほんの出来心だったのだけど、

たまには炊飯器の横についてるしゃもじホルダーを洗うかーと思って

炊飯器に吸盤でくっついているそれを外そうとした。

 

そしたら、割と固くて外れなかった。

 

でも、こういうものはどうにか頑張れば必ず外れるようになっている、という確信はあった。

 

 

こういう時に知能の高い猿は、引っ張る以外で何か別の外し方があるのではないか?と模索するものだが、

 

なにを隠そう、わたしは知能の低い猿である。

 

 

思いっきり引っ張れば外れるだろう、と思ったのである。

 

 

そして、実行した。

 

 

結果として見事に外れたのでわたしは満足して、

読書などしつつ楽しく彼氏の帰りを待っていた。

 

 

 

もう皆さん予想がついているとは思いますが、

帰ってきた彼氏が炊飯器に残っている吸盤を眺めた後、わたしを呼んだ。

 

 

「うずらさん、これ折った?」

 

言われて見ると、吸盤になにかプラスチックのような破片が残されている、

ああ、なるほど。これって折れてるのかー

 

 

一瞬感心してしまったが、それどころではない。

 

やってしまった。人のお家のものを破壊してしまった………

 

 

めちゃめちゃ謝罪する体制に入って、ごめんなさいマシーンになっていたのだが

彼氏はずっと難しい顔をしていた。

 

 

これは、本格的にまずい………

これは、激おこぷんぷんまるなやつだ…………

 

 

と、思っていたら彼氏が口を開いた。

 

 

殺される可能性を考慮して1mほど距離を取るわたし。(もちろん、さりげなく)

 

 

「もしかして、怒ってると思った?

いや、あのね、なんか特殊な工具(聞いたけど名前忘れた)で穴開けて針金通せば直せるかなーって思ってたんだよね。」

 

 

は???

 

 

「やっぱ、アレ(特殊な工具)持ってきとけばよかったなー。一年に3回くらい必要だなーって思うときくるんだよねー。」

 

 

は????

しゃもじホルダーへし折って、その特殊な工具が必要な状況作り出したのはわたしだけど、は???

 

 

だってごめん、直すっていう発想がなかったわ。

直すとしてもアロンアルファとかもっと一般的なやつしか思いついてなかったわ。

 

 

てか、一年に3回ほど、錐より小さい穴が開けられる工具が必要になる生活ってなんなんですか?どういうことですか?

 

 

もう全然わからないけど、とにかくごめんなさい。

 

 

 

 

わたしは今日もまた、百均に寄って似たようなしゃもじホルダーを買うのを忘れた。

 

明日は忘れないように、程よい時間に「しゃもじホルダー」って名前のアラームをかけようと思う。

 

ぐるぐるまわっているわたし

わたしは結構周りから、自分を持ってるねって言われるタイプの人間。

これが好き。だからやる。とかはっきりしてて

はっきりした趣味があって

 

 

でも、本当はわたしはいつだってふらふらしている。わたしから見たわたしはいつだってふらふらしている。

だから、いつも、アイデンティティを見つけようとしてあがいてってことを繰り返してきた。

 

今はたくさんのわたしを支える軸があってわたしはその中をぐるぐる巡っている感じ

 

わたしを軸があると判断する人はそれのどこかにつかまっているわたしを見ている。

 

それが強いことなのはわかってるけど、わたしはいつもたくさんあるがゆえに、それらがなくなってしまうこと

どれかが倒れる痛みに常に怯えている。

 

 

病院に入って、わたしの周りにあったすべてのものがなくなったあの時をわたしは鮮明に覚えていて、恐怖している。

 

 

本当に、すべて。

家族にいたるまで。

ほんの少しの生活用品と病気のわたし

たった1人の病室で天井のねじを数えるだけの一日。

携帯もテレビも本もない

 

 

いつだってあそこまで転がり落ちる可能性をはらんで毎日生きている。

 

 

こわくてこわくてたまらないよ。

 

 

 

自分が思っていたよりずっとわたしはこわがりだった。

 

 

持っている軸が揺らぐ、というよりさっぱり周りから離れてしまった痛みを覚えているから、いつだって、また同じようになることを恐れている。

 

 

 

だから、ひとつの軸にぎゅっとつかまるのがこわい。

それが倒れた時のこと、その間に他のがなくなっていることがこわい。

 

 

そんなわけでわたしはいつもぐるぐるしている。それだけ。

 

別に悪いことじゃないと今なら思える。

そんなわたしもわたし。

 

 

こわいのだけは、どうにもならないけど。

魔法使いって見たことありますか?

魔法使い、ってみたことありますか?

テレビとかじゃなくて、現実で。

某魔法学校シリーズとかじゃなくて、現実で。

 

 

ないですよね。

わたしは、ないです。なかったんです。

 

 

でもね、魔法使いはいた。

 

 

 

童貞としての修行を30年以上積んだ男。

まさに男の中の男だよ…………

 

実在しないって思ってた?

そんなことはなかった。

 

冷静に考えてすごくない!?

30年以上生きてきてて女の子と付き合う機会ないってすごくない?どういうことなのって思わない?

 

まあ、いいや。

 

 

逃げ恥ブームで、童貞素敵!みたいな風潮があるので今回は38年ものの童貞と付き合ってみてわかったことについてです。

 

 

まずね、38年も童貞をやる男の周りには家族以外の女がいない。

だから彼は、

女の子をどのように扱えばいいのか

女の子となにをどうやって話せばいいのか

 

という、普通に女の子と付き合えるような人間が身につけているスキルがゼロ。

 

 

というわけで、女の子の扱い方について

 

童貞にお姫様のようにエスコートしろというのはあまりにも酷です。

だって彼らは基本的なことがまずわかってない。

食事の際の席の着き方、階段・段差・エスカレーターでの対応、道を歩くときにどちら側を歩くか、など

 

お姫様になるのは諦めて、根気よく基礎から教えるしかないです。

 

次になにをどうやって話すか

 

38年ものの童貞はほぼ初対面の女の子との会話に、

『コメの脱穀について〜脱穀にはやはり千歯扱きが便利〜』

というテーマをぶっこんできました。

 

非常に興味深いテーマなのですが、これが万人受けするテーマだとはちょっと思えないです。

 

でもね、万人受けするテーマなんてお天気の話くらいなので、なんでもいいから自分の得意分野の話をしたらよろしい。

 

「コメの脱穀って牛乳パックでできるんですよ!」

 

「コメの脱穀の効率上げるためにいろいろ考えてたんですけど、最終的に江戸時代の叡智にたどりつきました!江戸人すごい」

 

こんな感じでわかりやすい言葉でちょっと笑えるエピソードとか入れて語ったら、脱穀の話だってめちゃめちゃもりあがるよ。

 

聞く側は気になるところを適当に掘り下げたらよろしい。

 

「え、千歯扱きって、あの小学校の歴史の時間とかに習ったやつですか!?」

 

「え、千歯扱きって現代日本で流通してるんですか!?」

 

みたいな感じで。

 

 

童貞は女の子が喜ぶような話題は、確かに持ってないかもしれないけど、これが童貞たるゆえんか…って思えるような

恋愛より熱くなれる何かを持ってると思います。

そこをうまいこと掘り下げていくと、興味深い話が聞けるし楽しい時間が過ごせますよ。

 

 

 童貞たちは基本的なエスコートもできないし、会話のテーマとしてびっくりするような話をぶっこんでくることもあるけど、

スコートなんて教えたらいい話だし

会話は相互努力でしょ?

 

彼らは魔力だけじゃなく、熱中出来る何かを持っている人だと思うので

童貞だからとかエスコートできないからとか会話の内容が変だからとかで、足切りしないでちゃんと向き合ってみたらいいと思いました。